アメリカに塾ってあるの?日本とアメリカの教育事情について解説
- Manami Fujita
- Aug 13, 2024
- 6 min read
この記事ではアメリカの塾事情についてお話しします。
結論から言うと、アメリカには、日本でいうところの「塾」はありません。
「なぜ塾がないのか?」「塾の代わりにどんな方法で学力を補っているのか?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
また、塾が日本ほど活発ではないアメリカで、学校の勉強についていけていないお子様、学校の授業だけでは不安な方はぜひ、アメリカ宿題サポートを活用ください。
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アメリカに塾はあるの?

アメリカには、一般的に「塾」と呼ばれるものは存在しません。
日本では、塾へ通うことが当たり前の文化であるため、このことに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
塾がない理由は、アメリカと日本の「入試制度」の違いに大きく関連しています。
入試制度の違いで、塾文化が異なってくるのは興味深いです。
入試制度の違い
日本人が塾に通う大きな理由の一つには、「入試」があります。
しかし、アメリカの入試は日本のものとは異なるため、塾に通う必要がありません。
例えば大学受験を挙げると、日本の入試形式との違いが明確です。
日本では筆記試験を用いた入試方法が主流であり、そのテストの結果のみで合否が決まり、そこまで難関校でなくても不合格となる場合は多々あります。
そのため、その一発勝負の試験対策のために日本人の学生たちは塾で勉強や対策をします。
一方、アメリカの大学ではハーバードなどの一部の難関校を除いて、比較的簡単に入学することができます。
特に2年制のコミュニティカレッジでは、出願すればほぼ全員が入学できる「Open Admission」というポリシーを採用しています。
浪人という言葉もアメリカではめったに耳にすることはありません。
アメリカの主要な入学審査基準には以下のものが挙げられます。
・学校の成績
・エッセイ(自己紹介文)
・推薦状(高校の担任や課外活動の責任者などから)
・課外活動
・テスト(SAT®やACT®の成績)
・面接
審査基準に「テスト」は含まれますが、日本ほどその重要性は高くありません。
普段の学校の成績や活動が大事
日本の受験生は入試の日をゴールとして、試験用のテスト対策をする必要がありますが、アメリカにはそれがありません。
先ほど紹介したように、入試のテストの点数ではなく、高校での成績や課外活動が重視されるためです。
勉強だけが審査基準とはならないため、塾で詰め込み式の勉強をする必要があまりないのです。
そのため、アメリカの高校生たちは塾で補習の勉強をするよりも、普段の現地校の授業をしっかり聴き、参加することに力を入れています。
塾の代わりにあるもの

とはいえ、アメリカ人がみんな、学校以外で勉強を一切しないというわけではありません。
塾の代わりになるようなものがいくつか存在するので、紹介します。
サマースクールや学校の補習
アメリカには、長期の休暇を活用して参加できる「サマースクール」というプログラムがあります。
アメリカの夏休みはとても長く、地域によって異なりますが、一般的に2〜3か月に及びます。
夏休みは新しい学年へ上がる前の休暇なので、学校から宿題が出されることはあまり
ありません。
この長期の夏休みの間に勉強をしなかった子と、それなりに勉強をした子との学力に大きな差が生まれる「サマースライド(summer slide)」という言葉もあります。
そのため、学力低下を心配する保護者は多く、サマースクールに参加させることがあります。
サマースクールには通学式と宿泊式の両方があります。
また、プログラムの内容はアカデミック式とレクリエーション式のものがあります。
アカデミック式のプログラムでは、算数・理科・歴史などの勉強だけでなく、読書や作文なども行います。
一方、レクリエーション式のプログラムでは、スポーツやアート、様々なアクティビティに取り組むことができます。
日本の塾の「夏期講習」と比較すると、のびのびと様々なことを学べる印象です。
サマースクールの他にも、学校独自で補習を開講するケースもあるります。
さらに、現地の日本人向けの塾や補習校も存在するようです。
チューター(家庭教師)
アメリカには「チューター(Tutor)」という制度があります。
大学のチューターは、特定の科目で理解できない箇所を上級生がマンツーマンで教えるシステムが一般的です。
高校までのチューターは、日本でいうところのいわゆる「家庭教師」や「個別指導の先生」に相当します。
通常、チューターは家庭を訪問して勉強を教えます。
ただし、アメリカのチューター(家庭教師)は、日本とはやや異なる意味合いがあり、勉強についていけていない子どもが利用することが一般的です。
日本では塾に行ったり、家庭教師をつけることは「勉強をがんばっている」というイメージがありますが、アメリカではその逆で「おちこぼれ」などのマイナスイメージとして捉えられることもあるようです。
ただし、現地校での学習が難しい日本人の子どもたちにとっては、マンツーマンでしっかりとした勉強サポートが受けられるため、チューターは有益な制度と言えるかもしれません。
まとめ
アメリカには、日本のような「塾」は存在しません。
「受験戦争」といった激しい競争がほとんどないため、塾の需要も高くありません。
アメリカの入試では、一発勝負のテストよりも、普段の学校での活動や勉強が重視されます。
そのため、日頃の学校の勉強に真剣に取り組むことが重要です。
日頃の学校の勉強についていけていないお子様は、ぜひアメリカ宿題サポートをご利用ください。
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記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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