高校英語で差をつける!アメリカの学生が選ぶ読解力向上の本とは?
- Manami Fujita
- 28 分前
- 読了時間: 5分
アメリカの高校生活では、あらゆる教科で「読解力」が求められます。
英語(English)の授業ではもちろん、歴史(History)、科学(Science)、さらには数学の文章題までも、読解力がないと理解が難しい場面が増えてきます。
では、どうやって読解力を鍛えればいいのでしょうか?
その答えの一つが、「良質な本を読むこと」です。
本記事では、アメリカの高校生が読解力を上げたいときに読むべきおすすめの本と、その選び方、読書のコツを紹介します。

読解力とは何か?
読解力とは、文章を正確に理解し、情報を整理し、要点をつかみ、考える力のことです。
単に単語の意味を知っているだけではなく、「筆者の意図を読み取る」「登場人物の気持ちを想像する」「物語の背景や論理を理解する」などの力も含まれます。
読解力は、高校だけでなく、大学入試や社会人になってからも必要なスキルです。
そのため、早いうちから意識して育てていくことが重要です。
アメリカの高校生が読むべき定番の読解力向上本
以下は、アメリカの高校英語の授業でも使われることが多く、読解力を鍛えるのに適した本です。
ジャンル別に紹介します。
1. クラシック文学(Classic Literature)
クラシックは語彙がやや難しめですが、論理構造や人物描写が深いため、読解力を伸ばすのに非常に効果的です。
"To Kill a Mockingbird" by Harper Lee アメリカ南部の人種問題と正義について考えさせられる小説。視点の変化や象徴的な描写が多く、深い読解が必要とされます。
"The Great Gatsby" by F. Scott Fitzgerald 1920年代のアメリカ社会と夢の追求を描いた作品。比喩や象徴が多く、文学的読解に最適です。
"Of Mice and Men" by John Steinbeck シンプルな文章の中に、深い人間ドラマと社会問題が織り込まれています。
2. 現代小説(Contemporary Fiction)
現代的なテーマで読みやすく、読書への抵抗が少ない点が魅力です。
"The Fault in Our Stars" by John Green
若者の感情や哲学的な問いに触れることができ、語彙や構文も現代的。
"The Hate U Give" by Angie Thomas 現代の社会問題(警察暴力、人種差別)をリアルに描写。自分の意見を持つ読解へと導いてくれます。
3. ノンフィクション(Non-fiction)
論理的読解力や要約力を養うのに最適です。
"I Am Malala" by Malala Yousafzai パキスタンの少女が教育の自由を訴える実話。事実を追う読解や因果関係を読み解く練習に。
"Outliers" by Malcolm Gladwell 成功の背後にあるデータや社会的要因を論じる書。論理的思考力と読解力が鍛えられます。
読解力を高める読書のコツ
ただ読むだけでは、読解力は十分に伸びません。
次のような工夫を取り入れましょう。
1. アノテーション(注釈)をつけながら読む
気になった箇所に線を引いたり、自分の感想を書き込んだりすることで、読みながら考える習慣がつきます。
なぜこの表現を使ったのか?
登場人物はどう感じているのか?
この出来事は物語全体にどう影響するか?
といった視点をもつことで、深い読解が可能になります。
2. 読書ノートをつける
本を読み終えた後に、あらすじ・感想・印象に残った言葉などをまとめておくと、自分の理解を整理できます。
また、定期的に見返すことで記憶の定着にもつながります。
3. 英語で要約してみる
英語で書かれた本を英語で要約してみましょう。
これはリーディングとライティングの力を同時に鍛える方法です。
要約することで、自分が本当に理解していたかどうかを確認できます。

本を選ぶときのポイント
読解力を伸ばすためには、自分のレベルに合った本を選ぶことも大切です。
わからない単語が1ページに5個以上ある場合は難しすぎる
知っているテーマから入る(学校生活、友情、家族など)
読みたいと思える内容か? 興味のない本は途中で挫折しやすいです。
最初から難しすぎる本を選ばず、少しずつレベルアップしていきましょう。
アメリカの高校で読書が重視される理由
アメリカの高校では、英語の授業で「読書日記(Reading Log)」や「読書討論(Literature Circle)」を取り入れている学校も多くあります。
生徒は自分で選んだ本を読み、クラスでその内容について発表・議論することもあります。
こうした活動は、読解力だけでなく、
批判的思考力(Critical Thinking)
表現力(Communication)
自己理解(Self-Reflection)
など、さまざまなスキルの育成につながっています。
読解力を上げることで広がる未来
読解力は、英語のテストやエッセイを書くときだけでなく、進学や就職、そして人生のあらゆる場面で重要になります。
特にアメリカの大学進学を考えている高校生にとっては、エッセイの出題も読解力がなければ太刀打ちできません。
中学生や高校1年生のうちから、「読書を通じて考える習慣」を身につけておくことで、将来的に大きなアドバンテージになります。
まとめ
アメリカの高校生にとって、読解力はすべての学びの基礎です。
本を読むことでしか得られない視点や知識、そして深く考える力が身につきます。
自分のレベルに合った良書を選び、アノテーションや読書ノートなどの工夫を取り入れながら、日々の読書を楽しんでいきましょう。
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記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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