海外では塾がないって本当?塾のないアメリカでの子どもの学習支援について解説
- Manami Fujita
- Aug 13, 2024
- 6 min read
日本では、多くの子どもたちが学習塾に通っています。
しかし、海外では塾に通う習慣がなく、学習塾が存在しない国もあるのです。
この記事では、海外の、特に学習塾事情を紹介します。
塾のないアメリカにおいて、オンラインの学習支援を可能とする「アメリカ宿題サポート」がございます。
興味ある方はぜひ、一度ご相談ください。
学習塾がない国も多い

日本のような集団的な学習塾がある国と、まったくない国があります。
大きく分けて、アジアと欧米で異なるようです。
アジア圏では塾があるのが一般的
アジアでは、学習塾文化が存在する国が多いです。
受験戦争の激しさが話題になる韓国や、日本から近い台湾にも、日本と同様に塾があります。
また、あまり教育事情に関するイメージがないかもしれませんが、近年急成長を遂げているインドやマレーシアなども、学習塾が存在し、活用されている国々です。
アジア圏では、塾がある国が多いと言えます。
欧米圏では塾がないのが一般的
一方、欧米圏とオセアニア(オーストラリア、ニュージーランド等)では、学習塾を利用する文化がなく、通いたくても塾そのものが存在しない国が多いです。
日本人からすると驚くべきことに、「受験」そのものが存在しない国もあります。
ニュージーランドでは高校での評価がそのまま大学入学に使われ、イタリアでは高校を卒業するための試験の成績が使われています。
なぜ欧米圏には学習塾文化がないのか?
受験があってもなくても、成績がつく以上、勉強をしないわけではありません。
なぜ欧米圏では、日本のような学習塾の文化が発展していないのでしょうか。
評価されるものの違い
塾がない国の多くでは、大学入試に代表されるような一発勝負の試験の制度がないか、試験があってもそれ以外の要素と合わせて評価されます。
たとえばアメリカではSATやACTと呼ばれる大学進学希望者向けの共通試験がありますが、この試験は学校の授業内容から大きく離れる内容ではない上に、複数回受験することができます。
さらに、高校での成績がGPA(評点平均)で加味され、受賞歴・課外活動などのパフォーマンスも考慮されるのです。
このような評価の場合、日本の学習塾のように放課後の長い時間を勉強だけに費やすのは不利になります。
自由な活動をするほうが子ども・若者らしいとして評価が高くなるため、学習塾が発展しないのです。
集団での指導に向かない課題
塾がないもう1つの理由は、評価の対象が集団で教えるのにはなじまないものであることです。
欧米圏の国々では、学校での課題や受験にあたり、作文・プレゼンのような発信力を重視することがあります。
日本でも小論文は個別の添削指導が多いと思いますが、このような課題の数・比重が大きくなると、子どもたちを集めても同時に教えることは難しくなり、集団中心の塾が発達しません。
学習塾文化がないアメリカでの学習サポート5選

では、学習塾がない国では、どのような学習サポートを利用できるでしょうか。
集団塾がない国の事例としてアメリカを取り上げ、在米日本人の子どもが利用できるサポートを紹介します。
個別指導
アメリカでは塾がない代わりに、日本の個別指導・家庭教師にあたる「チューター」が存在します。
学校の内容についていけない子向けの指導が中心です。米国内で進学する予定があり、現地校の内容理解に不安があるようなら、チューターの活用も視野に入れられます。
ただし、指導は通常英語のみであることと、日本の教育制度に詳しいチューターはなかなかいないため、帰国に向けた対応は難しいことが欠点です。
サマーキャンプ等の活用
アメリカでは、夏休みに多くの子どもたちがサマーキャンプを活用します。
サマーキャンプの中には、特定の科目や学校の内容を元にした活動を行うものもあります。
参加すれば、現地の子どもたちと貴重な思い出を共有できるでしょう。
特に現地で進学するのであれば、活かせる経験になります。一方、学習のサポートとしては、夏休み時期だけの開催で、取り組める内容・科目も限られてしまうのが問題です。
日本人向けの学習塾
一部の地域では、現地に日本人向けの学習塾が存在する場合があります。
帰国後の受験を見据えた指導もしてくれるので、日本での進学を考えるなら安心です。
ただし、このような塾は、在米日本人が非常に多い地域にしか存在しません。
居住地域にない場合は、別の手段を利用するしかないでしょう。
オンライン学習塾
オンラインでのサービス提供が一般化した現在、日本の学習塾がオンラインでの講義を提供していることがあります。
また、夏期講習・冬期講習の時期に一時帰国ができるのであれば、現地で受講もできます。
しかし、アメリカと日本では時差や学習進度の違いがあり、日本に合わせた集団での講義が必ずしもマッチするとは言えません。
また、現地校での学習のつまずきには、別の方法での対応が必要です。
アメリカ宿題サポート
現地校のことも日本での進学のことも視野に入れ、日本語と英語の両方でバランスよく学習をサポートする「アメリカ宿題サポート」のサービスがあります。
オンラインでの個別指導で、住んでいる地域に関係なく、必要なときに必要なだけの指導を受けられます。
曜日や時間を固定しない個別予約制なので、一時帰国で塾も併用する場合や、現地校進学に向けて課外活動に力を入れる場合でも、枠を無駄にすることがありません。
その時の状況・目標に合わせた、フレキシブルな時間と内容を提供しています。
まとめ
日本のような学習塾があるのはアジア圏だけで、欧米やオセアニアでは塾がありません。
特にアメリカでは、共通テストはあるものの、学校での成績やパフォーマンスが重視されるので、試験に備えた集団的な指導が一般的ではないのです。
現地の子どもたちは、学習につまずきがある場合、チューターやサマーキャンプを利用しています。
また、日本人の子どもたちは、一部の地域に存在する日本人向けの塾に通ったり、一時帰国・オンライン等で日本の塾を利用したりしています。
しかし、いずれの方法も、アメリカ現地での進学か、日本の帰国後の進学か、目的を限った一長一短のサービスです。
アメリカ宿題サポートなら、居住する地域に関係なく、現地校の学習も帰国後の進学も、両方を見据えた対応が可能になります。
詳しくは、ぜひ「アメリカ宿題サポート」をご利用ください。
記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
過去のサポート歴
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