アメリカの小学校のブックレポートの書き方|学年別の型と、英語が苦手な子への親のサポート
お子さんが「Book Reportを書いてきてね」と言われて帰ってきても、日本の読書感想文のつもりで書くと「本の紹介」の部分が足りなくなります。
ブックレポートは、タイトルと著者、登場人物と舞台、短いあらすじ、理由つきの意見の4つを押さえれば形になります。
アメリカ宿題サポートでは、アメリカの教育を知る日本人講師が、現地校の宿題を日本語でマンツーマン指導しています。
ブックレポートの課題文を一緒に読み解き、お子さんが自分の言葉で書けるところまで日本語で説明しながら進めます。
初回レッスンは無料です。
アメリカの小学校のブックレポートとは

ブックレポートは、読んだ本の内容と、それについての自分の考えを文章にまとめる課題です。
日本の読書感想文と似ていますが、感想だけでなく「どんな本だったか」を読み手に伝える部分が大きな比重を占めるのが特徴です。
中身は「本の紹介」と「自分の意見」の2つ
シカゴ公共図書館の子ども向けの記事によると、本についての文章はふつう2つの部分からできています。
1つ目は本が何について書かれているかの説明で、2つ目は好きだったところ、好きではなかったところ、人にすすめたいかといった自分の考えです。
いちばん大事なのは先生の指示
ブックレポートの書き方は一つではありません。
ニューヨーク公共図書館も、長さや入れる項目について先生の指示があれば、それに従うよう案内しています。
まずは配られた課題の紙やGoogle Classroomなどの指示を、親子で一緒に読むところから始めます。
Google Classroomで課題と提出状況を確認する方法は「現地校のGoogle Classroomを保護者が使いこなす方法|宿題の確認・提出漏れの防ぎ方」で解説しています。
現地校で本を「読む」力をどう育てるかは「アメリカの小学生はどうやってリーディングを学ぶの?教育の特徴と家庭でできるサポート方法」で詳しく解説しています。
課題の英語の指示そのものが読み取れないときは、講師が日本語で一文ずつ説明します。
課題の紙を見せていただくだけでも構いません。
ブックレポートの基本の型

先生から細かい指示が無い場合は、本のタイトルと著者に続けて、ニューヨーク公共図書館が挙げている舞台・登場人物・あらすじ・感想を押さえると、ブックレポートの形が整います。
タイトルと著者
最初に、本のタイトルと著者名を表紙のとおりに書きます。
登場人物と舞台
次に、主な登場人物と、物語がどこで、いつ起きるのか(setting)を書きます。
あらすじ
あらすじ(plot)では、登場人物に何が起きて、なぜそうしたのかを短くまとめます。
同図書館の案内でも、物語の全部を細かく書き直すことは避けるよう書かれています。
「はじめ・なか・おわり」の3つに分けて、それぞれ1〜2文で書くと長くなりすぎません。
感想・意見とその理由
最後に、どう思ったか、好きな場面はどこか、その理由を書きます。
「好きだった」で止めずに、「なぜなら」を続けます。
理由を書くことは、次の章で紹介するCommon Coreで1年生から求められています。
下の表は、各項目の書き出しの一例として、この記事で作成した英文です。
項目 | 書く内容 | 書き出しの例(自作) |
タイトルと著者 | 本の名前と書いた人 | The book I read is ___ by ___. |
登場人物 | 主人公とその性格 | The main character is ___. He is ___ because ___. |
舞台 | 場所と時代 | The story takes place in ___. |
あらすじ | はじめ・なか・おわり | At the beginning, ___. In the middle, ___. At the end, ___. |
感想・意見 | 好きな場面と理由、おすすめしたい相手 | My favorite part is ___ because ___. I would recommend this book to ___. |
段落に分けるときの並べ方
先生から段落数の指定がある場合は、1段落目で本の名前と著者、2段落目で登場人物とあらすじ、3段落目で意見と理由、最後におすすめしたい相手を書くと形が整います。
高学年でエッセイの型(序論・本論・結論)を習っている場合は、それに合わせてください。
ノンフィクション(伝記・図鑑など)の場合
伝記や科学の本では、登場人物とあらすじの代わりに、誰について・何についての本か、学んだ事実を3つ、いちばん驚いたことを書く形がよく使われます。
お子さんの課題に合わせて書き出しを選びたいときは、課題の紙を見せていただくだけでも構いません。
学年別に求められることの変化

ブックレポートという課題名そのものは、Common Core State Standards(全米共通学力基準)の中には出てきません。
ただし、本について意見を書く「opinion pieces」や物語を読み取る力の基準が学年ごとにあり、課題の中身もこれに沿って変わります。
幼稚園〜2年生:本の名前と「好き」とその理由
幼稚園(K)では、絵や口頭も使いながら、書いている本の名前と、その本についての意見や好みを伝えることが基準になっています。
1年生では、本の名前、意見、意見の理由、締めくくりを書くことが求められます。
2年生になると、理由を複数挙げて「because」「and」「also」などのつなぎ言葉で結ぶことが加わります。
3年生:登場人物の性格や気持ちを説明する
3年生の基準では、登場人物の性格や動機、気持ちを説明し、その行動が話の流れにどう関わっているかを書くことが挙げられています。
書く側では、理由を並べる構成をつくることが求められます。
意見と理由は、「because」「therefore」「since」「for example」などのつなぎ言葉で結びます。
4〜5年生:テーマと本文からの根拠
4年生では物語のテーマ(theme)を本文の細部から読み取って要約すること、5年生では本文を正確に引用しながら説明することが基準に入ります。
書く側でも4年生から、文学作品などから根拠(evidence)を引いて分析を支えることが求められるようになります。
学年 | 書く側で求められること | 読む側で求められること |
K | 本の名前と意見・好みを伝える | 登場人物・舞台・主な出来事を見つける |
1年 | 本の名前・意見・理由・締めくくり | 話の教訓を理解して語り直す |
2年 | 複数の理由をつなぎ言葉で結ぶ | 登場人物が出来事にどう反応したかを説明する |
3年 | 理由を並べる構成、for exampleなどで結ぶ | 登場人物の性格・動機・気持ちを説明する |
4年 | 事実や細部で理由を支える、本文から根拠を引く | テーマを読み取り、要約する |
5年 | 理由を論理的な順に並べる、本文から根拠を引く | 本文を正確に引用し、複数の人物や場面を比べる |
州によっては独自の基準を使っており、同じ学年でも学校や先生によって課題の中身は異なります。
お子さんの学年で何が見られているのか分からないときは、課題の評価表(rubric)を見せていただければ、講師が日本語で一緒に確認します。
英語が苦手な子への親のサポート手順

Common Coreの書く力の基準には、幼稚園から5年生までのどの学年にも、大人の手助けと支えを受けながら文章をよりよくしていくことが含まれています。
手順1:課題の指示と評価表を日本語で確認する
最初に、提出期限、長さ、入れるべき項目、形式を、課題の紙から一つずつ日本語に置き換えて確認します。
評価表が付いている場合は、どの項目で点がつくのかを先に見ておくと、書く順番の優先度が決まります。
指示が分からないときの先生への質問の仕方は「英語が苦手でも大丈夫!現地校の宿題で使える簡単フレーズ」で紹介しています。
英語の指示でつまずきやすい理由は「アメリカ現地校の宿題が大変な理由|英語の壁・教科別の難しさと親のサポート手順」も参考にしてください。
手順2:日本語で話してから英語にする
英語で書くのが苦手な子には、いきなり英文を書かせず、まず日本語で「どんな話だった?」「誰がいちばん好き?」「どうして?」と聞きます。
口で言えた内容をメモにして、上の表の書き出しに当てはめていけば、下書きの骨組みができあがります。
手順3:親は書き直さず、質問で引き出す
親が英文を直してしまうと、提出物がお子さんの力とかけ離れてしまい、先生も本当のつまずきに気づけなくなります。
「理由が書けていないね」「この場面は何ページ?」のように、足りない部分を質問で示して、書くのはお子さん自身に任せます。
家庭で宿題を日本語で教えるときの考え方は「アメリカで子どもの宿題を日本語で教える方法|現地校の学習を家庭で支える判断軸と進め方」にまとめています。
英語の細かい表現まで見るのが難しい場合は、講師がお子さんの下書きを見ながら日本語で説明し、自分で直せるように導きます。
レッスン前にLINEで先生に学年と課題の内容を伝えておくと、当日すぐに本題から始められます。
ブックレポートでよくあるつまずき

型を知っていても、書き進めるうちにつまずきやすいのは次の4つの場面です。
あらすじだけで終わってしまう
物語を順番に書いているうちに字数が埋まり、感想や意見の部分がほとんど無くなってしまうことがあります。
書き始める前に「あらすじは何文まで」と決めておくと、意見を書く余白が残ります。
「I liked it.」の一言で終わってしまう
感想が一言で終わるときは、「どの場面が」「なぜ」「誰にすすめたいか」の3つを順番に聞いていくと、文章が自然に増えていきます。
根拠の書き方が分からない
4〜5年生で根拠を求められたら、好きな場面や主人公の性格を示す一文を本から探し、ページ番号と一緒にメモしておくことから始めます。
引用の形式は学校ごとに決まりがあるため、授業で習った書き方に合わせてください。
本文から根拠を引く力は、州統一テストの記述問題でも問われます(「アメリカの州統一テスト対策|NY・CA・TXの試験の違いと家庭でできる準備」)。
作品形式のブックレポートが出たとき
文章ではなく、箱やポスターに本の内容をまとめる作品形式のブックレポートが出ることもあります。
その場合も、評価表に書かれた項目(登場人物・あらすじ・意見)が作品に入っているかを先に確認します。
数週間かけて進める理科の課題、サイエンスフェアの進め方は「アメリカの小学校のサイエンスフェアとは?テーマの決め方・進め方・親の手伝い方を解説」で紹介しています。
どこでつまずいているのか親子だけでは見えにくいときは、書きかけのレポートをそのまま講師に見せていただければ、次に何をすればよいかを日本語で整理します。
ブックレポートのよくある質問

ブックレポートについて保護者の方が迷いやすい点をまとめました。
日本語の本でブックレポートを書いてもよいですか?
課題によって異なります。
本の選び方は課題ごとに決まっているため、指定が無いかを課題の紙で確認し、分からなければ先生に聞くのが確実です。
レッスンを予約する前に相談できますか?
はい、できます。
講師紹介ページで先生を選んだあと、予約の前にLINEで学年やつまずいている教科、希望の時間帯を先生に伝えられます。
初回は無料ですか?
はい、初回レッスンは無料です。
予約のチェックアウト時にクーポンコード「FirstTime」を入力するとご利用いただけます。
まとめ:型を知れば、ブックレポートは親子で進められる

ブックレポートは、タイトルと著者、登場人物と舞台、短いあらすじ、そして理由つきの意見という型を押さえると、ぐっと書きやすくなります。
親の役割は英文を直すことではなく、日本語で話を引き出して型に当てはめる手伝いです。
アメリカ宿題サポートでは、アメリカの教育を知る日本人講師が、現地校の宿題を日本語でマンツーマン指導しています。
初回レッスンは無料です。
今出ている課題を見てもらいたいだけでも構いません。




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