アメリカと日本の小学校を徹底比較!教育方針・カリキュラム・費用の違いとは?
- Manami Fujita
- Feb 21
- 4 min read
Updated: Mar 20
アメリカの小学校とは?日本との違いを知ろう
アメリカの小学校(Elementary School)について、どれくらい知っていますか?
日本の小学校と比べると、カリキュラムや教育方針、入学方法など、いくつかの大きな違いがあります。
この記事では、アメリカの小学校の教育制度を詳しく解説し、日本の小学校との違いを徹底比較していきます。

1. アメリカの小学校の基本情報
アメリカの教育制度は州ごとに異なりますが、多くの州で共通する特徴もあります。
アメリカの小学校は一般的に1年生から5年生(6年生までの州もあり)で構成され、公立学校が主流です。
教育方針は「個性を尊重し、主体性を伸ばす」ことが特徴で、日本の「協調性を重視した教育」とは対照的です。
1-1. 小学校のカリキュラムと科目
アメリカの小学校のカリキュラムには、一般的には以下のような科目が含まれます。
英語(リーディング&ライティング)
数学
理科
社会(歴史・地理)
体育
芸術(音楽・美術)
外国語(地域による)
特に、読解力(リーディング)とライティングの指導に重点が置かれているのが特徴で、小学生のうちからエッセイ(作文)の練習が多く行われます。
また、プロジェクト型学習(Project-Based Learning)が取り入れられ、生徒が主体的にリサーチや発表を行う授業も取り入れられます。
1-2. 学期制度と授業時間
アメリカの小学校は、2学期制(セメスター制)または3学期制(トライメスター制)が主流です。
1日の授業時間は約6時間で、朝8時〜9時に始まり、午後3時ごろに終了します。
長期休暇は、夏休み(約2〜3か月)、冬休み(約2週間)、春休み(約1〜2週間)があります。
2. 日本の小学校との主な違い
2-1. 教育方針
項目 | アメリカ | 日本 |
教育目標 | 個性と創造性の育成 | 協調性と基礎学力の習得 |
成績評価 | 相対評価&ルーブリック評価 | テスト中心の絶対評価 |
宿題 | 学校や先生による(少ない傾向) | 多め |
自由研究 | プロジェクト学習が中心 | 夏休みの自由研究など |
アメリカでは、個々の生徒の能力や興味を伸ばす教育が重視され、評価方法もテストだけでなく、プレゼンやグループワークなどが含まれます。
2-2. 先生と生徒の関係
アメリカの先生は、生徒を「○○さん」ではなくファーストネームで呼ぶことが多く、フレンドリーな関係性が特徴です。
また、日本のようにクラス担任制ではなく、科目ごとに異なる先生が指導するスタイルが一般的です。

3. アメリカの小学校の入学方法と費用
3-1. 入学方法
アメリカの公立小学校は、基本的に学区制が採用されており、居住地によって通う学校が決まります。入学手続きには以下の書類が必要になります。
出生証明書(Birth Certificate)
予防接種証明書(Immunization Records)
住所証明(電気・水道の請求書など)
私立小学校に通う場合は、入学試験や面接が必要なこともあります。
3-2. 学費と奨学金
公立小学校:授業料は無料。ただし、スクールバス代や教材費は自己負担の場合も。
私立小学校:年間約15,000〜25,000ドル(約225万〜375万円)
低所得家庭向けには、政府や民間団体の奨学金制度が用意されており、条件を満たせば支援を受けることができます。
4. アメリカの小学校の課題と問題点
4-1. 学力格差の問題
アメリカでは、教育予算が州や地域ごとに異なるため、裕福な学区の学校は設備が充実している一方、貧困地域の学校は教材や教師が不足していることが課題です。
4-2. 先生不足と教育の質
特に人口の少ない地域や低所得層の多い学校では、教員不足が深刻な問題となっており、教育の質にばらつきがあることが指摘されています。
5. まとめ
アメリカと日本の小学校には、それぞれ長所と短所があります。
アメリカの教育:自主性や創造力を伸ばす教育
日本の教育:基礎学力と規律を重視した教育
アメリカの小学校に通うことを検討している方は、学区の選び方や学校の特色をよく調べることが大切です。
アメリカの教育制度について深く理解し、自分や子どもに合った学習環境を選びましょう。
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記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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