シカゴの小学校を徹底解説|教育環境や学力、人気校の特徴とは?
- Manami Fujita
- 3 hours ago
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アメリカ・イリノイ州の大都市「シカゴ」。
ビジネスや文化の中心地としても知られ、日本から駐在や留学で訪れるご家庭も少なくありません。
そんなシカゴでの生活を考えるうえで、気になるのが「小学校」の教育環境ではないでしょうか?
今回は、シカゴの小学校の特徴や学力水準、人気の学校ランキング、また移住を検討する際に知っておきたい情報を、わかりやすく解説します。
これからシカゴで生活を始めるご家族や、教育環境に関心のある方に向けたガイドです。

シカゴにはどのくらいの小学校があるの?
2025年度のデータによると、シカゴには484校の公立小学校があり、約22万2656人の児童が在籍しています。
これはアメリカの都市の中でもかなり大きな規模で、教育機関の数や種類も多様です。
基本的にはK–8(Kindergarten〜8年生)までを含むのが主流で、日本の小学校1年生から中学2年生に相当する学年までを一貫して通う学校が多いのも特徴です。
シカゴの小学校の学力レベルは?
シカゴの公立小学校全体の平均的な学力水準は、イリノイ州全体の平均よりもやや低めです。
数学の習熟度:シカゴ平均 17%(州平均は26%)
読解力の習熟度:シカゴ平均 20%(州平均は30%)
これらの数字から見ると、都市全体としては教育の質に課題がある地域もあることがわかります。
ただし、エリアや学校によって差が大きく、「特別プログラムのある学校」や「優秀なマグネットスクール」では高い教育成果を上げているケースもあります。
シカゴの小学校ランキング|人気校トップ3
ここでは、2025年度の評価に基づく、シカゴ市内で特に評価の高い公立小学校トップ3をご紹介します。
1. Keller Elementary Gifted Magnet School
高度な能力を持つ児童向けのマグネットスクールで、選抜試験を通過した生徒のみが入学可能。
カリキュラムは高度かつ厳格で、学力テストでも全米トップクラスの結果を出しています。
2. Edison Elementary Regional Gifted Center
こちらも才能ある児童向けのプログラムを提供する学校で、STEM教育(科学・技術・工学・数学)に力を入れています。
創造性や論理的思考力を育む授業内容が特徴です。
3. Decatur Classical Elementary School
クラシック教育(古典的な教育)をベースに、読解力や語彙力の強化を重視する学校。
英語力に自信のある家庭には特におすすめの教育スタイルです。
少数派ではない「マイノリティ」の存在感
シカゴの小学校に通う児童の約89%がマイノリティ(主にヒスパニック系)で、これはイリノイ州平均(56%)よりもかなり高い比率です。
さまざまな文化や言語的背景を持つ子どもたちが共に学ぶ環境が整っており、多文化理解を深める機会にもなっています。
英語が母語でない生徒に対しては、ESL(英語補習クラス)やバイリンガル教育のプログラムが提供されている学校も多く、日本人家庭の子どもたちにも安心のサポート体制がある点は見逃せません。

学区(スクールディストリクト)制度に注意
シカゴでは学区制度が導入されており、基本的には住んでいる住所によって通える学校が決まります。
そのため、「どの学区に住むか」は、お子さんの教育環境を考えるうえでとても大切になります。
人気のある学区は住宅価格も高くなる傾向がありますが、教育の質を重視したい方にとっては検討すべきポイントです。
また、マグネットスクールやチャータースクールなど、学区外から応募可能な選択肢も存在するため、早めに情報を集めておくと良いでしょう。
日本人家庭におすすめのポイントと注意点
シカゴには、日本人駐在員や留学生の家族も多く、日系コミュニティが存在します。
そのため、日本語補習校や日本語を話せる教師がいる地域も選択肢として視野に入れることができます。
一方で、学校によっては親の英語力が求められる場面もあるため(PTA活動や先生との面談など)、英語でのやり取りに不安がある場合は、日本人が多いエリアやESLが充実している学校を選ぶのがおすすめです。
まとめ|シカゴの小学校選びは「情報収集」がカギ
シカゴの小学校には、多様なバックグラウンドを持つ生徒たちが集い、豊かな学びが展開されています。
一方で、学力や教育の質にはばらつきがあるため、事前の情報収集と学区選びが重要です。
【この記事の情報まとめ】
シカゴには484の公立小学校があり、約22万人の児童が通う
学力平均は州全体よりやや低めだが、優秀な学校も多数あり
Keller、Edison、Decaturなどの人気校は難関だが非常に質が高い
マイノリティ比率が高く、多文化環境での教育が受けられる
学区制度があるため、居住エリアと学校の質をセットで検討すべき
シカゴでの小学校選びは、家族の将来を左右する大きな決断にもなります。
ぜひ今回の記事を参考に、納得のいく教育環境を見つけてくださいね。
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記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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