top of page
検索

【アメリカ高校英語】5種類の英語エッセイを理解しよう

更新日:8月8日

アメリカの高校英語教育において、「エッセイライティング」は核となる重要な学習分野です。


アメリカでは英語の授業(English Language Arts)で、ただ文法や単語を覚えるだけでなく、自分の考えを文章として構築する力が求められます。


その中でも重視されるのが、以下の5つの主要なエッセイタイプです:


  • Narrative Essay(物語型エッセイ)

  • Descriptive Essay(描写型エッセイ)

  • Expository Essay(説明型エッセイ)

  • Persuasive Essay(説得型エッセイ)

  • Argumentative Essay(論証型エッセイ)


この記事では、アメリカの高校で実際に指導されるこれらのエッセイの特徴・目的・構成方法をわかりやすく解説します。


アメリカの教育に関心がある方、留学を考えている学生や保護者、あるいは英語教育関係者の方にとって、必見の内容です。


ree

アメリカ高校英語におけるエッセイの役割とは?


アメリカの高校では、「英語を書く力」が単なる言語力ではなく、批判的思考力、分析力、表現力を鍛える手段とされています。


したがって、エッセイを書く練習は、ほぼすべての学年で行われます。


教師は、生徒の思考の深さや論理性、情報の扱い方、構成力などをエッセイから読み取り、それが成績にも大きく反映されます。


Narrative Essay(物語型エッセイ)


▷ 特徴

Narrative Essayは、自分自身の経験やストーリーを語る形式のエッセイです。物語の要素(登場人物、プロット、視点、対話など)を使い、読者を引き込むことを目的とします。


▷ 目的

  • 自分の経験を通して考えを表現する

  • ストーリーテリングのスキルを養う

  • 感情や出来事を構造的に伝える


▷ アメリカ高校での例

「初めての失敗から学んだこと」「感動した出来事」「人生で最も誇りに思う瞬間」など、自身の成長を描く課題がよく出題されます。


Descriptive Essay(描写型エッセイ)


▷ 特徴

Descriptive Essayは、物・人・場所・感情などを視覚的に詳細に描写するエッセイです。読者が情景を頭の中で想像できるような五感の描写が求められます。


▷ 目的

  • 五感を活用して対象を生き生きと描写する

  • 感情や雰囲気を伝える

  • 読者のイメージを刺激する


▷ アメリカ高校での例

「祖父の家のキッチンを描写せよ」「最も印象的だった景色について」など、具体的なディテールを含めた課題が中心です。


Expository Essay(説明型エッセイ)


▷ 特徴

Expository Essayは、客観的な情報や知識を読者にわかりやすく伝えるスタイルのエッセイです。個人の意見ではなく、事実とロジックが中心です。


▷ 目的

  • 複雑なテーマを整理し説明する

  • 中立的な視点で構成する

  • 因果関係、定義、比較などを使って明快に解説する


▷ アメリカ高校での例

「気候変動が引き起こす影響」「移民政策の歴史的背景」など、社会や科学に関するテーマが多く扱われます。


Persuasive Essay(説得型エッセイ)


▷ 特徴

Persuasive Essayは、読者に自分の意見に賛成してもらうために書くエッセイです。感情と論理のバランスがポイントになります。


▷ 目的

  • 強い主張を行う

  • 理由・証拠・事例を使って読者を説得する

  • 読み手の感情や信念に訴えかける


▷ アメリカ高校での例

「動物園は廃止すべきか?」「学校でスマホは禁止すべきか?」など、身近なテーマで意見を述べさせる課題が多いです。

ree

Argumentative Essay(論証型エッセイ)


▷ 特徴

Argumentative Essayは、ある立場に立ち、その正当性を論理的に証明する形式のエッセイです。反対意見への反論を含め、信頼性のある情報で論を展開します。


▷ 目的

  • 自分の意見を明確に主張する

  • 客観的なデータや研究を引用する

  • 反論に対する反証を通して説得力を高める


▷ アメリカ高校での例

「死刑制度に賛成か反対か」「最低賃金は引き上げるべきか」など、社会的・政治的なテーマが課題として多く出されます。


各エッセイスタイルの比較表

エッセイの種類

主な目的

主観性の強さ

構成パターンの例

Narrative

経験・物語を語る

強い

序章 – 出来事 – 転換点 – 結末

Descriptive

状況・感情を描写する

強い

序章 – ディテール描写 – 締めの印象

Expository

事実を明確に説明する

弱い

序論 – 情報提示 – まとめ

Persuasive

読者を説得する

中〜強

序論 – 主張 – 証拠 – 結論

Argumentative

主張を論理的に証明する

中〜強

序論 – 主張 – 反論・反証 – 結論


アメリカ高校英語で学べる力とは?


エッセイを通してアメリカの高校生が身につけるスキルは、単なる英語力にとどまりません。


  • 論理的思考と構成力

  • 批判的な視点と多様な考え方の尊重

  • 説得力のある文章表現

  • 調査能力と情報リテラシー


これらは大学進学後の学術的成功だけでなく、将来の職業生活でも不可欠なスキルです。


5つのエッセイを制することで「使える英語力」を養う


アメリカの高校英語では、Narrative, Descriptive, Expository, Persuasive, Argumentativeの5つのエッセイを学んでいきます。


それぞれに異なる目的と構成があり、生徒たちはそれらを通じて考える力、伝える力、書く力を総合的に育てていきます。


留学生やアメリカ駐在中のお子さんがアメリカの高校に通う場合、これらのエッセイスタイルに慣れておくことが、学習の助けになるだけでなく、進学や将来にもつながる大きな武器になります。


アメリカ宿題サポートでは、アメリカに住むお子さんの学習サポートを提供しています。


記事作成者 (Manami Palmini)


まなみ

講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
 

コメント


bottom of page