アメリカで英検を受験するメリット・デメリット|海外在住者が知っておきたい現実
- Manami Fujita
- 2 日前
- 読了時間: 5分
アメリカに住んでいる日本人家庭の中で、とても多いのが「英検って、アメリカでも受けたほうがいいの?」という疑問です。
現地校に通い、日常生活でも英語を使っている子どもや大人にとって、英検の受験は一見すると不要に思えるかもしれません。
しかし実際には、アメリカ在住だからこそ英検を受験するメリットもあれば、逆に注意すべきデメリットも存在します。
この記事では、「アメリカ・英検・受験」という視点から、海外在住者が英検を受ける意味を冷静に整理していきます。

そもそもアメリカで英検は受験できる?
結論から言うと、アメリカでも英検は受験可能です。
英検は日本国内だけでなく、海外でも実施されており、アメリカ各地の日本人学校、補習授業校、または指定会場で年数回行われています。
ただし、日本と比べると以下のような違いがあります。
試験回数が少ない
会場が限られている
申し込み締切が早い
そのため、「受けようと思ったらもう締切だった」というケースも珍しくありません。
アメリカで英検を受験する場合は、かなり早めの情報収集が重要になります。
アメリカで英検を受験するメリット
① 日本語ベースで英語力を客観的に測れる
アメリカの学校では、英語力は「感覚的」に評価されることが多く、
ネイティブと比べてどうか
クラスで困っていないか
といった相対的な判断になりがちです。
一方、英検は日本語で指示が出され、日本人向けに設計された試験です。
そのため、「今の英語力がどのレベルなのか」を客観的に把握しやすいというメリットがあります。
特に駐在や一時滞在の場合、将来的に日本に帰国する可能性がある家庭にとって、英検は一つの「共通指標」になります。
② 帰国後の受験・進学で評価されやすい
アメリカ在住中に英検を取得しておく最大のメリットは、帰国後の受験で使いやすい点です。
中学受験
高校受験
大学受験
日本の入試制度では、英検の級が評価対象になるケースが多く、
内申点加点
英語試験免除
出願資格
として利用できる学校も増えています。
「アメリカにいたから英語はできるはず」と思われがちですが、それを証明する資格がないと評価されにくいのが現実です。
その意味で、アメリカ在住中に英検を受験しておくことは、帰国後の選択肢を広げる保険になります。
③ 学習目標が明確になりやすい
アメリカで生活していると、英語は「使える道具」になりがちです。その結果、
文法があいまい
スペルや語彙が弱い
読み書きが伸びない
といった課題が見えにくくなります。
英検は、
リーディング
ライティング
リスニング
スピーキング
をバランスよく測る試験なので、英語学習の弱点を可視化しやすいという利点があります。
特に、アメリカの学校では軽視されがちな文法力や論理的な文章構成力を確認できる点は大きなメリットです。

アメリカで英検を受験するデメリット
① 英検英語が「実用英語」とは限らない
英検は日本の教育制度をベースに作られているため、アメリカで使われる自然な英語とはズレが生じることがあります。
例えば、
不自然に硬い表現
実生活ではあまり使わない言い回し
日本人向けの文脈設定
などに戸惑う子どもも少なくありません。
特にアメリカで英語を「生活言語」として使っている子にとっては、「なぜこの言い方が正解なの?」と違和感を覚えることもあります。
② 試験対策に時間を取られすぎる可能性
アメリカでの生活は、
現地校の宿題
課外活動
スポーツやアート
など、忙しくなりがちです。
そこに英検対策を詰め込みすぎると、本来の学びや生活のバランスを崩す可能性もあります。
英検はあくまで「資格試験」であり、目的ではありません。受験ありきで無理に進めると、英語そのものが嫌いになるリスクもあります。
③ 受験環境が日本ほど整っていない
アメリカでは、
会場まで遠い
試験日が合わない
振替ができない
といった物理的なハードルもあります。
特に地方在住の場合、受験そのものが一日がかりになることも珍しくありません。
アメリカ在住者は英検を受けるべき?
結論として、「全員が受けるべき」とは限りません。
ただし、以下に当てはまる場合は、英検受験を検討する価値があります。
将来、日本に帰国予定がある
日本の受験制度を視野に入れている
英語力を日本基準で証明したい
学習の指標がほしい
逆に、アメリカ永住予定で、現地校・現地大学のみを考えている場合は、TOEFLやSATなど、アメリカの評価制度に直結する試験を優先した方が合理的なケースもあります。
まとめ|アメリカ×英検×受験は「戦略」で考える
アメリカで英検を受験することには、明確なメリットも、見落とされがちなデメリットも存在します。
大切なのは、「周りが受けているから」ではなく、自分(または子ども)の将来設計にとって必要かどうかという視点です。
アメリカでの経験と、日本の受験制度。その両方を理解したうえで、英検を「使う資格」として戦略的に活用できれば、大きな武器になります。
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記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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