現地校の英語と試験の英語はどう違う?目的・学び方・求められる力を徹底解説
- 2月23日
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英語学習と一口に言っても、「試験のための英語」と「現地校で使われる英語」では、実はかなり性質が違います。
英検やTOEFL、学校の定期試験で良い点が取れていても、アメリカの現地校に入った途端に「英語が全然わからない」「授業についていけない」と感じてしまう人は、決して珍しくありません。
でも、それは学力が足りないからではありません。
求められている英語の種類が違うだけなのです。
この記事では、「現地校の英語」と「試験の英語」の違いに注目しながら、それぞれの特徴や重視される力、学び方の違いを分かりやすくお伝えします。
将来、留学や海外進学を考えている方はもちろん、英語教育の方向性に悩んでいる保護者の方にも、ヒントになる内容です。
試験の英語とは「正解を当てにいく英語」
まずは、日本の学校や英語試験で使われる「試験の英語」から見ていきましょう。
正解があらかじめ決まっている世界
試験の英語のいちばん大きな特徴は、必ず正解が用意されていることです。
空欄に正しい単語を入れる
選択肢の中から最も適切なものを選ぶ
和文英訳で模範解答に近い文を書く
どれも、「合っているか」「間違っているか」がはっきりしています。
そのため、評価の基準も分かりやすく、努力が点数として目に見えやすいというメリットがあります。
目標を立てやすいのも、試験英語の良いところです。
文法の正しさがとにかく大事
試験の英語では、文法の正確さがとても重要視されます。
時制の使い方、三単現の s、前置詞、語順など、細かいミスもそのまま減点につながります。
文章の内容が少し不自然でも、文法が合っていれば評価されることも少なくありません。
そのため、試験英語の勉強は、
文法問題集を解く
定型表現を覚える
型に沿った作文練習をする
といった学習が中心になりやすい傾向があります。
現地校の英語とは「意見を伝えるための英語」
一方で、アメリカの現地校で使われる英語は、試験の英語とは目的そのものが違います。
意見を言うことが当たり前
現地校の英語では、自分の意見を持ち、それを言葉にすることが前提になります。
授業では、「あなたはどう思う?」「なぜそう考えたの?」「ほかに違う見方はある?」
といった質問が日常的に飛んできます。
ここには、たった一つの正解はありません。
大切なのは、自分なりの考えを、理由と一緒に説明できるかどうかです。
文法も大事ですが、言いたいことが伝われば大きな問題にならないこともあります。
それよりも、何も言わずに黙っていることのほうが、評価を下げてしまう場合もあります。
読解力と「考える力」がセットで必要
現地校では、教科書だけでなく、
長めの資料
新聞記事
小説やノンフィクション
などを大量に読むことになります。
単語や文法が分かるだけでは足りません。
筆者は何を伝えたいのか
どんな前提が隠れているのか
その背景にはどんな社会や文化があるのか
こうした部分まで読み取る力が求められます。
つまり、英語力だけでなく、思考力や理解力も一緒に使う英語なのです。

試験の英語と現地校の英語、ここが大きく違う
ここで、違いを整理してみましょう。
学習の目的
試験の英語:正解を出すこと、点数を取ること
現地校の英語:内容を理解し、自分の意見を伝えること
評価されるポイント
試験の英語:文法の正確さ、語彙の正しさ
現地校の英語:理解の深さ、考え方、説明の筋道
学び方の違い
試験の英語:暗記、反復、パターン練習
現地校の英語:多読、ディスカッション、エッセイ
どちらが良い・悪いという話ではなく、役割が違う英語だと考えると、イメージしやすいと思います。
なぜ試験英語だけだと現地校で苦労しやすいのか
日本で高い英語試験のスコアを持っていても、アメリカの現地校で苦戦してしまう人が多いのは、「意見を作る練習」をあまりしていないからです。
試験では、問いに対する答えはすでに決まっています。
でも現地校では、答えそのものを自分で考える必要があります。
自分はどう思うのか
なぜそう考えたのか
反対の意見にはどう答えるのか
こうした力は、文法問題を解くだけではなかなか身につきません。
これからの英語学習で大切にしたいこと
これからの英語学習では、試験の英語と現地校の英語をうまくバランスよく身につけていくことが大切です。
文法や語彙は、基礎としてきちんと押さえる
英語で「考える」「意見を書く・話す」経験を増やす
正解を探すだけでなく、「自分の答え」を作る練習をする
こうした積み重ねが、将来、海外で学ぶ力につながっていきます。
まとめ|英語は「何のために使うか」で学び方が変わる
試験の英語は、正解を出すための英語。
現地校の英語は、意見を伝え、考えるための英語です。
同じ英語でも、求められる力は大きく違います。目的を意識して学ぶことで、英語は「点数を取るためのもの」から、「世界を広げてくれる言葉」へと変わっていくはずです。
記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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