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アメリカのボーディングスクールとは?その特徴と魅力を解説

Updated: Mar 20

みなさんは、「ボーディングスクール(Boarding School)」と呼ばれる全寮制の学校についてご存じでしょうか。


ボーディングスクールは短期留学とは異なり、卒業を目指す学生に適した環境が整っています。


1クラスの生徒数は10人前後と少人数制が基本で、教師との距離が近く、寮生活を通じて安全な環境の中で学業に専念できるのが大きな特徴です。


この記事では、ボーディングスクールの種類、利点・欠点、選び方について詳しくご紹介します。


アメリカのボーディングスクール

1. ボーディングスクールとは?

ボーディングスクールは、学校の敷地内に寮が設置されており、生徒が24時間サポートを受けながら生活する教育機関です。


共学、男子校、女子校などさまざまなタイプがあり、一部では通学生も受け入れています。


教育方針としては、学業のみにとどまらず、スポーツ、芸術、リーダーシップの育成にも力を入れ、バランスの取れた人間形成を目指しています。


アメリカには300以上のボーディングスクールが存在し、それぞれ異なる特色を持っています。


特に、エリート大学への進学を目標とする「プレップスクール(Preparatory School)」は、優秀な生徒が集まる名門校として知られています。


中でも、歴史と実績のあるトップ10校は「TEN SCHOOLS(テンスクールズ)」と呼ばれています。


2. ボーディングスクールの種類


ボーディングスクールには、目的や教育内容によってさまざまなタイプがあります。


(1) 大学進学準備校(プレップスクール)


名門大学進学を目指す生徒が通う学校で、学力レベルが高く、入学のハードルも非常に高いです。


多くが私立で、授業料も高額ですが、質の高い教育と充実した学習環境が提供されます。


(2) ジュニアボーディングスクール


小学校から中学校(8年生まで)の生徒を対象とし、高校進学の準備を目的とした学校です。


多くの生徒は、その後プレップスクールや他のボーディングスクールへ進学します。


(3) 芸術系ボーディングスクール

音楽、舞台芸術、美術など特定の分野に特化したカリキュラムを提供する学校で、芸術の才能を伸ばしたい生徒に適しています。


(4) ミリタリースクール

学業と軍事教育を組み合わせたプログラムを提供し、規律やリーダーシップを重視した教育を行います。


将来的に軍や政府機関でのキャリアを希望する生徒に向いています。


3. ボーディングスクールのメリット


ボーディングスクールには、学業面や生活面での多くの利点があります。


(1) 質の高い教育を受けられる


多くの教員が修士号以上の学位を持ち、専門的な指導を行っています。


授業外でも生徒と交流する機会があり、深い学びが得られます。


(2) 少人数制のクラス


1クラスの生徒数は10人前後と少なく、個別の学習サポートが受けやすい環境です。


(3) 充実した施設とプログラム


最先端の教育設備、スポーツ施設、図書館などが完備されており、学業以外にも幅広い活動が可能です。


(4) 独立心とリーダーシップの育成


寮生活を通じて自己管理能力が養われ、リーダーシップスキルも育まれます。


(5) 国際的な環境


世界中から生徒が集まり、異文化理解が深まります。


留学生向けの英語サポート(ESLプログラム)も提供されることが多いです。


(6) 人脈形成に有利


卒業生ネットワークが強く、大学進学や就職時に役立つつながりを築けます。



4. ボーディングスクールのデメリット


一方で、ボーディングスクールにはいくつかの課題もあります。


(1) 費用が高い


授業料や寮費を含めると年間5万~7万ドル(約750万~1000万円)かかるため、奨学金制度の有無を確認することが重要です。


(2) 家族との時間が少なくなる


寮生活のため、家族と過ごす時間が限られます。


特に、祝日や誕生日などのイベントに参加できない可能性があります。


(3) 規則が厳しい


未成年の生徒が多いため、生活ルールが厳しく、自由な時間が制限されることがあります。


(4) 食事の質にばらつきがある


学校の食事が好みに合わない場合があり、事前に確認が必要です。


5. 自分に合ったボーディングスクールの選び方


ボーディングスクールを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。


(1) 教育プログラムの内容


進学重視のプレップスクールか、芸術・スポーツに特化した学校か、自分の目標に合った学校を選びましょう。


(2) 立地・環境


都市部か郊外か、気候や治安などの要素も重要です。


(3) 費用と奨学金制度


学費が高額なため、奨学金制度の有無や分割払いのオプションを調べることが大切です。


(4) 学校のサポート体制


留学生向けの英語プログラムやカレッジカウンセリングの充実度なども確認しましょう。


まとめ

アメリカのボーディングスクールは、質の高い教育と充実した施設を提供し、学業だけでなくリーダーシップや独立心を育む場として魅力的に映ります。


しかし、費用や生活環境などのデメリットも考慮する必要があります。


自分の目的や価値観に合った学校を選び、充実したアメリカ生活を送りましょう。


アメリカ宿題サポートでは、アメリカに住むお子さんの学習サポートを提供しています。


記事作成者 (Manami Palmini)


まなみ

講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い




 
 
 

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