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アメリカの小学校と中学校の特徴について解説。

アメリカの小学校と中学校は、教育の重要な段階を担う学校であり、それぞれ独自の特徴を持っています。


これらの学校は、子どもたちが学び、成長し、社会的スキルを磨く場であり、アメリカの教育システムの基盤を形成しています。


ここでは、アメリカの現地の小学校と中学校の特徴について詳しく見ていきます。


アメリカ宿題サポートでは、お子さんの学習状況に合わせた形で学習のサポートをしてまいります。


アメリカの小学校の特徴


アメリカの小学校は、通常、幼稚園から5年生までの児童が通う学校ですが、週によって就学前の幼稚園を義務教育とみなすかどうかが異なってきます。


以下に、小学校の特徴をいくつか挙げてみました。


1. 基礎教育の基盤


小学校は、基礎的な学習の基盤を築く場所です。


読み書きや算数などの基本的な学習が重視されます。


特に国語においては、読解・文法・作文・文学と細かい分野に分かれています。


また、社会科や科学などの科目も導入され、幅広い知識を身につける機会が提供されます。


近年では、コンピューターの使い方の授業が導入され、各科目でICTの利用が進められています。


また、STEAM教育(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学・ものづくり、Art=芸術・リベラルアーツ、Mathematics=数学の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念)が採用され、「自ら課題を見出す力」「物事を様々な面から捉え、解決する力」「新しい価値を創造する力」を循環的に身につけさせる教育方法をとっている小学校が増えてきています。


2. 学びやすい環境


小学校のクラスルームは、学習と創造性を促進するようにデザインされています。


教室内には、学習教材や絵画、ポスターなどが飾られ児童たちが興味を持ち、学習に集中しやすい環境が整えられています。


また、一つの単元を何時間で終了しなければいけないという決まりは、とても柔軟性があるため、子供達がしっかりと理解できるまで教えることができます。


3. 個別の教育計画


小学校では、児童一人ひとりの能力や興味に応じた個別の教育計画が立てられます。


教師は生徒たちのニーズを把握し、適切なサポートを提供することで、全ての生徒が自分のペースで成長できるようにしています。


日本では、特別支援教室の児童に対して個別の教育計画が作成されますが、アメリカの学校では、児童一人一人に作成されることが多いようです。


4. 課外活動の重視

小学校では、課外活動も重要な役割を果たしています。


スポーツ、芸術、音楽など様々な活動が提供され、生徒たちは興味や才能を伸ばす機会を得ることができます。


この課外活動は、「自主性」「積極性」「コミュニケーションスキル」「発信する姿勢」として評価され、大学の選考方法と繋がる部分があります。


アメリカの中学校の特徴


アメリカの中学校は、通常、6年生から8年生までの生徒が通う学校です。


年齢としては、12歳になる歳から14歳になる歳で、日本よりも1つ年齢が下になります。


以下に、中学校の特徴を紹介します。


1. 科目の専門化

中学校では、より専門的な科目が導入されます。英語、数学、社会科、科学などの科目は、より高度な内容に進みます。


また、外国語やコンピューター科学などの選択科目も増え、生徒たちは自分の興味や能力に応じて学習を深めることができます。


TAと呼ばれる「先生の補助」、Foodsと呼ばれる「食物と栄養」といった日本にはないような選択科目が存在するのも面白い点です。


2. 豊富な課外活動

中学校では、さまざまなクラブ活動やスポーツチームに参加する機会が提供されます。


これらの活動は、生徒たちがリーダーシップやチームワークを学び、自己表現や社会的なスキルを向上させるのに役立ちます。


また、日本とは異なり、シーズンごとの活動となるため、短期間に集中して取り組む必要があり、生徒たちには即戦力が求められるようになります。


課外活動に参加する場合、厳しい成績チェックが行われ、勉強をおろそかにして課外活動位に没頭する生徒が出てこないような仕組みになっています。


3. 学習環境の変化

中学校では、クラスや教室の雰囲気が少し変わります。


より高度な学習が求められるため、教室内では集中力や自己管理能力が重視されます。


また、複数の教科を担当する教師が増え、生徒たちは異なる教育スタイルに対応する必要があります。


日本のように、担当教師が教室を回るのではなく、生徒が担当教師のいる教室に出向くのが一般的です。


さらに、中学校の時点で、通年授業、半年授業、選択授業が存在し、日本の大学生のように自らカリキュラムを編成する場面も出てきます。


自分の興味関心に応じて授業の選択ができる反面、スケジュール管理能力が求められるようになります。


4. カウンセリングサービス

中学校では、カウンセリングサービスが提供されることが一般的です。


生徒たちは学業や個人的な問題に関する相談を受けることができ、必要に応じてサポートを受けることができます。


また、年に数回、カウンセリングの先生が教室に入り、ソーシャルスキルのレッスンを行うことがあります。


カウンセリングの先生は、大学の修士号を持たなければならず、より高度な技術と能力を持った人材が派遣されています。


アメリカの義務教育の大きな特徴は、柔軟性と言えるでしょう。


しかし、その柔軟性により、小学校では教員の授業構成能力が求められ、中学校では生徒自身の自己決定能力が必要になってきます。


教員も児童生徒も、主体的に行動しなければ充実した教育を行う・受けることができないようになっているように感じました。


いかがだったでしょうか?日本の学校と異なるので少し驚きもあったかもしれません。


アメリカでの学校生活に少しでも馴染むためにアメリカ宿題サポートではお子様お一人お一人の状況に合わせて

記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

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  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
 

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