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アメリカと日本の義務教育を徹底比較!移住前に知るべき違いとは?

Updated: Mar 20

1. はじめに


海外に引っ越すとき、お子さんがいる家庭にとっては、現地の教育制度を理解することがとても大事になります。


しかし、アメリカの義務教育は日本と似ている部分もありますが、違いもたくさんあるので、混乱する人も多いのではないでしょうか。


この記事では、アメリカの義務教育の特徴や日本との違いについてわかりやすく解説し、移住を考えている家庭が知っておくべきポイントを紹介します。



2. アメリカの義務教育の概要


2.1 義務教育の期間(K-12制度)


アメリカの義務教育は「K-12(ケー・トゥエルブ)」と呼ばれる制度で行われています。このシステムは以下のように分かれています。


  • キンダーガーテン(Kindergarten):5歳~6歳

  • エレメンタリースクール(Elementary School):6歳~11歳(1年生~5年生)

  • ミドルスクール(Middle School):11歳~14歳(6年生~8年生)

  • ハイスクール(High School):14歳~18歳(9年生~12年生)


義務教育の開始年齢は州によって異なり、5歳から始まるところもあれば、7歳からのところもあります。また、卒業に必要な単位や条件も州ごとに違います。


2.2 学年の区切りと進級制度

アメリカの学校の新学年は9月(地域によっては8月末)に始まり、6月に終わります。


日本の4月始まりとは違うため、転入する際は学年の調整が必要になることもあります。


また、アメリカでは学力が一定の基準に達していないと、留年(repeating a grade)することがあります。


特にエレメンタリーやミドルスクールでは、成績だけでなく、欠席が多いことも留年の理由になることがあります。


3. アメリカと日本の義務教育の主な違い


3.1 学年の構成の違い

日本では義務教育は小学校6年・中学校3年の9年間ですが、アメリカはエレメンタリー5年・ミドル3年・ハイスクール4年の12年間です。


そのため、日本の中学2年生はアメリカの「8th grade(8年生)」にあたります。


3.2 教育の方針と授業スタイル

アメリカの教育は、「自分で考えて発言する力を育てること」を大切にしています。


授業ではディスカッションやプロジェクト型の学習が多く、プレゼンの機会もたくさんあります。


一方、日本の教育は基礎知識の習得を重視し、先生が主導する授業が中心です。宿題や筆記試験の量も日本の方が多い傾向があります。


3.3 成績のつけ方

アメリカでは、A(優秀)~F(不合格)のアルファベット評価が一般的で、GPA(成績の平均点)が進学や奨学金の基準になります。


日本の小中学校では1~5の5段階評価が主流で、義務教育中の留年はほとんどありません。


3.4 学校生活の違い


給食とお昼ごはん

  • 日本の公立学校では給食があり、栄養バランスのとれた食事が提供されます。

  • アメリカでは給食がない学校もあり、お弁当を持参するか、カフェテリアで購入することもよくあります。


掃除の習慣

  • 日本では生徒が校内の掃除をするのが当たり前ですが、アメリカでは基本的に清掃員が行い、生徒が掃除をすることはほぼありません。


校則の自由度

  • アメリカの公立学校は服装や髪型の自由度が高く、制服がある学校は少数派です。

  • 日本は制服が一般的で、髪型や服装に関する校則が細かく決められていることも多いです。



4. 日本からアメリカへ移住するときの注意点


4.1 学区(School District)の選び方

アメリカでは、公立学校の質は学区(School District)によって大きく違います。


住むエリアを決めるときは、学校の評判や治安を調べておくことが大切になります。


各州や市の教育委員会のウェブサイトで、学校のランキングや評価をチェックできます。


4.2 予防接種の証明が必要

アメリカの学校に入学するには、決められた予防接種を受けたことを証明する書類(Immunization Record)が必要になります。


どのワクチンが必要か事前に確認し、渡米前に準備しておくと手続きがスムーズになります。


4.3 通学の方法が違う

アメリカの公立学校では、スクールバスが運行されていることが多いですが、エリアによっては利用できない場合もあります。


その場合、保護者が送迎するか、公共交通機関を使うことになります。


4.4 言葉の壁とサポート

英語が母語でない生徒のために、「ESL(English as a Second Language)」という英語サポートプログラムがあります。


ただし、学校によってサポートの手厚さが違うため、事前に確認しておくのが安心です。


5. まとめ

アメリカの義務教育は、日本と違う点が多いため、移住や留学を考えている家庭はしっかりリサーチしておくことが大切です。


特に、

  • 学年の違い

  • 学区の選び方

  • 予防接種の必要書類

  • 通学方法の違い

  • 英語サポートの有無


などを事前に確認しておくことで、お子さんがスムーズに学校生活に適応しやすくなります。しっかり準備をして、安心して新しい環境での学校生活を迎えましょう!


アメリカ宿題サポート」では、現地校や補習校のサポートを行っています。


アメリカに移住される方は、ぜひサポートを活用し、学習を効率的に行ってください。


記事作成者 (Manami Palmini)


まなみ

講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
 

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