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アメリカ在住の子どもに必要なのは英語力より読解力?日本人家庭が見落としがちな本当の課題

アメリカ在住の日本人家庭から、よく聞こえてくる声があります。


「英語はだいぶ慣れてきたはずなのに、授業の理解が浅い気がする」


「会話はできるのに、テストや宿題になると急に弱くなる」


こうした悩みの背景には、英語力とは別の力が関係していることが少なくありません。


それが「読解力」です。


この記事では、アメリカ在住の子どもにとって本当に必要な力は何なのか、英語力と読解力の違い、そして家庭でできる対策までを整理していきます。




英語が話せる=授業が分かる、ではない理由


アメリカの学校に通っていると、子どもは日常会話の英語を意外と早く身につけます。


友だちと話す。先生の簡単な指示を理解する。


こうした「生活英語」は、環境の力で自然と伸びていきます。


ところが、授業になると話は別です。


  • 問題文が長い

  • 抽象的な表現が多い

  • 「なぜそう考えたか」を説明させられる


ここで必要になるのは、単なる英単語力や発音ではなく、文章を正確に読み取る力=読解力です。


読解力とは「読む力」だけではない


読解力というと、「本をたくさん読むこと」と思われがちです。


もちろんそれも大切ですが、本質はもう少し広い力を指します。


読解力とは、


  • 情報を整理する

  • 重要な部分を見極める

  • 問われていることを正確につかむ


こうした思考の力でもあります。


アメリカの授業では、「この文章から何が言える?」「どこを根拠にそう思った?」といった問いが頻繁に出てきます。


ここで読解力が弱いと、英語が分かっていても、答えがズレてしまいます。


アメリカ在住の子どもがつまずきやすい場面


① 算数・理科の文章問題


「計算は合っているのに点が取れない」これは、アメリカ在住の日本人小学生によく見られるケースです。


原因は、計算力不足ではなく、


  • 条件を読み落としている

  • 質問の意図を取り違えている

  • 途中の説明が求められていることに気づいていない


といった読解のズレです。


算数であっても、実は国語的な力が強く求められています。


② テストで「何を聞かれているか分からない」


アメリカのテストは、


  • 問題文が長い

  • 一問の中に複数の条件がある

  • 正解が一つとは限らない


という特徴があります。


ここで重要なのは、「答えを出す力」よりも、問いを正しく理解する力です。


読解力が弱いと、的外れな答えを書いてしまい、評価につながりません。


なぜ英語力より読解力が重要なのか


英語力は、時間と環境である程度伸びます。


けれど読解力は、意識的に育てないと身につきません


特にアメリカ在住の日本人の子どもは、


  • 英語はまだ発展途上

  • 日本語の読み書きも十分ではない


という「どちらも未完成」な状態になりやすいです。


この状態で読解力が育たないと、どの教科でも理解が浅くなってしまいます。


逆に言えば、読解力があれば、英語が多少弱くても授業についていける場面は多いのです。

日本語の読解力が英語学習を助ける理由


意外に思われるかもしれませんが、日本語の国語力は、英語の理解にも大きく影響します。


  • 文章の構造をつかむ

  • 主題と具体例を見分ける

  • 因果関係を整理する


こうした力は、言語を超えて共通しています。


日本語で「考える力」をしっかり育てている子は、英語の文章でも理解が早くなります。


家庭でできる読解力サポート


① 授業内容を日本語で説明させる


「今日、学校で何をやった?」この質問を、少しだけ工夫します。


  • どんな問題が出た?

  • 何が難しかった?

  • どう考えた?


日本語で構いません。


大切なのは、考えを言葉にすることです。


② 正解より「考え方」を聞く


点数や正解ばかりに目を向けると、子どもは「分からない」と言いにくくなります。


それよりも、


  • どう考えたか

  • どこで迷ったか


を一緒に確認する方が、読解力は着実に育ちます。


「英語力か読解力か」ではなく、順番の問題


誤解してほしくないのは、英語力が不要だと言っているわけではありません。


ただ、順番があります。


  • 英語力 → 表現の道具

  • 読解力 → 思考の土台


土台が弱いまま道具だけ増やしても、学力は安定しません。


まとめ|アメリカ在住の子どもに今必要な視点


アメリカ在住の子どもが授業についていくために、本当に必要なのは「英語を話す力」だけではありません。


  • 読む

  • 理解する

  • 整理する

  • 伝える


この力、つまり読解力が、すべての教科の土台になります。


英語力を伸ばす前に、まず「分かる力」が育っているか。


そこに目を向けることが、遠回りのようで一番の近道です。


アメリカ宿題サポートでは、アメリカに住むお子さんの学習サポートを提供しています。


記事作成者 (Manami Palmini)


まなみ

講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
 

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