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アメリカの高校教科書を深堀り!:内容、特徴、そして日本の教育との比較

Updated: Mar 20

「アメリカで学校生活をおくるのだけど、教科書の内容は日本とちがうの?」

「アメリカの高校の教科書ってどんなもの?」


日本人の保護者から多数アメリカの高校の教科書について聞かれます。


そこで、本記事では、高校の教科書の特徴とともに、「アメリカ宿題サポート」がどのように子どもたちの役に立つのかについてご紹介します。



アメリカの高校教科書の多様な種類と特徴


アメリカの高校教科書は、教科ごとに特徴的な内容と学習アプローチを採用しています。


数学の教科書は、SATやACTなどの標準化テスト対策が重視されており、問題集形式の教科書が多く見られます。


また、単なる計算問題だけでなく、実生活で使えるような問題解決能力を養うことを目的とした、応用問題やプロジェクト型学習を取り入れる教科書も増えています。


英語の教科書は、読解力や批判的思考力を養うことを重視しています。


文学作品を深く読み込むことで、登場人物の心理や作者の意図を分析する力を養います。


また、文法や語彙の習得だけでなく、プレゼンテーションやディベートなど、コミュニケーション能力を向上させるための活動にも対応できるような作りになっています。


歴史の教科書は、単に事実を暗記するだけでなく、多様な視点から歴史を捉えることを重視しています。


例えば、歴史上の出来事を、異なる民族や社会階級の人々の視点から分析したり、歴史的な出来事が現代社会に与えた影響を考察したりするような教材が豊富です。


科学の教科書は、実験や観察を通して科学的な思考力を養うことを重視しています。


教科書には、生徒が自ら実験計画を立て、実験を行い、結果を分析するような活動が数多く盛り込まれています。


これらの特徴からわかるように、アメリカの高校教科書は、知識の習得だけでなく、批判的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力など、21世紀型スキルを養うことを重視しています。


なお、参考記事として高校の化学については「アメリカの高校化学:カリキュラム、教材、入試対策から最新研究まで」をご覧ください。


デジタル教科書の台頭



近年、アメリカの高校では、従来の紙の教科書に代わり、デジタル教科書が急速に普及しています。


デジタル教科書は、インタラクティブな学習体験を提供することで、生徒の学習意欲を高めることが期待されています。


例えば、検索機能を活用して必要な情報を迅速に探し出すことができたり、ハイパーリンクを通じて関連する情報に簡単にアクセスできたりします。


デジタル教科書が急速に普及している現代、受動的に教育を受けるのでなく、自ら問題の課題を見出し、自ら検索・調査する必要があります。


アメリカ宿題サポート」では、知識理解を徹底的に促すことによって、事柄をより深く理解し、自ら課題を見出したりキーワードを探し出したりするサポートをいたします。


アメリカの高校教科書が重視する点


アメリカの高校教科書は、単に知識を詰め込むだけでなく、生徒の批判的思考力を養うことを重視しています。


批判的思考力育成のための授業設計において、問いを立てること、多様な視点から考えること、根拠に基づいて判断することの重要性を指摘しています。


これらの研究からもわかるように、アメリカの教科書は、生徒が自ら問いを立て、情報を集め、多角的な視点から分析し、根拠に基づいて判断する力を養うような教材や活動が豊富に盛り込まれています。


問題解決能力

アメリカの高校教科書は、生徒が単に知識を覚えるだけでなく、複雑な問題に対して解決策を考え出す問題解決能力を育成することを重視しています。


森田英嗣. (2013). 問題解決能力の育成と評価に関する研究. 教育心理学研究, 60(4), 447-458.では、問題解決能力を、問題を発見し、情報を収集・分析し、解決策を考案し、評価する一連のプロセスと定義しています。


村上(村上陽子. (2012). 問題解決学習における生徒の思考過程の分析. 教育心理学研究, 59(4), 479-490.では、問題解決学習において、生徒の思考過程を分析し、問題解決能力の育成には、多様な情報源から情報を収集し、それらを統合して新たな概念を形成する能力が重要であることを示しています。


アメリカの教科書は、これらの研究を踏まえ、生徒が自ら問題を発見し、解決策を模索するような、探究的な学習活動が多く盛り込まれています。


多様性と包容性

アメリカの高校教科書は、単に知識を伝えるだけでなく、多様な文化や価値観を尊重し、包容的な社会を築くための教育を目指しています。


小林(2015)(小林美紀. (2015). 多文化教育における教科書分析. 教育社会学研究, 95, 133-145.)は、多文化教育における教科書分析を通して、アメリカの教科書が、人種、民族、性別、性的指向など、多様な人々の経験や視点を取り上げていることを指摘しています。


これらの研究からわかるように、アメリカの教科書は、生徒が、自分とは異なる文化や価値観を持つ人々に対して理解と共感を深め、多様な人々が共存できる社会を築くために必要な知識や態度を養うことを目的としています。


まとめ


アメリカの高校教科書は、単なる知識の詰め込みではなく、批判的思考力、問題解決能力、多様性への理解といった21世紀型スキルを養うことを重視しています。


デジタル教科書の普及により、学習はよりインタラクティブになり、生徒は自ら考え、行動する主体的な学習者へと成長します。


子どもたちの学びをさらに深めたいとお考えなら、アメリカの宿題サポートサービスもご検討ください。


個々の生徒に合わせた丁寧な指導で、より効果的な学習をサポートします。


記事作成者 (Manami Palmini)


まなみ

講師経歴

​​

  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


 
 
 

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